Khamir
カラコットンの小売・卸価格改定についてはこちらをご覧ください。http://blog.calicoindia.jp/?eid=463
NGO Khamirについて
カッチでは、2001年に起きたグジャラート地震からの復興によって急速な工業化が進み、人びとの生活様式も変化していきました。そのようななか、多くの手工芸業者が顧客を失い、その存続や継承の危機に直面していました。
それ以前より、度重なる旱魃や内戦の危機を乗り越えてきたカッチでは、他にもさまざまな役割を果たしてきたNGOがいますが、KhamirはそれらのNGOとはやや違う立ち位置で、より持続可能なシステムをつくるためのプラットフォームを目指し、2005年に設立されました。
Khamirの活動の特徴のひとつとして、これまでサポートが行き届かなかった、あるいは、チャレンジが必要なマイナーな手仕事にまでコミットすることです。カッチでは、女性のエンパワーメントにつながることもあり、各コミュニティの女性たちが伝統的に手がけてきた刺繍やアップリケで雇用創出をするNGOが多いのですが、Khamirは織りや染めなどはもとより、陶芸、革細工、銀細工、木彫など、商業化や継承が難しいとされるさまざまな領域の手仕事に関わっています。
また、原料の生産、調達から完成品の販売まで、あらゆる過程が機能するように、全体のしくみを整備することもKhamirの活動です。
カラコットンの場合は、農家から市場価格より高い価格で綿花を買い取り、綿繰り、糸紡ぎ、織り、染めの過程で、それぞれの技術に取り組むコミュニティの連携を促し、織り師や村の女性たちが安心して新しい仕事に臨めるようにしました。また、商品価値を上げたり、市場を創出することにより、彼らが安定的に仕事できるよう環境を整備しました。
その過程では、コットン生産者や職人、外部の専門家や協力者と丁寧にやりとりを重ね、知恵を寄せ合ってアイデアを練り、ひとつひとつ問題を解決していきました。それだけでも途方もない仕事ですが、Khamirは同様のことをさまざまな仕事に対してやってきました。
・Khamirの意味
Kachchh Heritage(カッチの伝統)、Art(アート)、Music(音楽)、Information(情報)、Resources(資源)の頭文字を合わせたもの。加えて現地の言葉(カッチ語)では「本質的な誇り」、ヒンディー語では「発酵する/刺激する」という意味です。
・Khamirのキャンパス
カッチの中心地ブージから15kmほどのククマ(Kukma)にある活動拠点は、一見、荒野にぽつんと建つ陸の孤島のよう。ところが訪れてみると、Khamirが扱う手工芸のジャンルごとに見学や体験が可能なスタジオが設けられた洗練されたキャンパスがあります。そこは、さまざまな人のアイデアやクリエイティビティが行き交う実験精神や活気にあふれた空間です。
視察に訪れる人やインターンの若者たちが宿泊できるゲストハウス、彼らが手がける手工芸品がそろったショップなど、シンプルながらも充実した設備が整っています。
※参照ソース
Khamirのアウトライン https://khamir.org/about/khamir/who
Khamirのキャンパス https://khamir.org/visit/campus